この家は、地球の未来について、
色々言いたい。
この家は、地球の未来について、
色々言いたい。
北海道、栗山町で
オフグリッドハウスに挑戦中。
about
このままだと地球はどうなってしまうのでしょうか。
後戻りができないほど気候変動が一気に進んでしまう、
いわゆる「ティッピング・ポイント」は、
いつ来てもおかしくないと言われています。
だからといって、最悪な未来が来ることを、
指をくわえて待っているわけにはいきません。
私は、自分ができることはやろうと決めました。
建築設計も大工仕事もできるスキルを活かして、
現在、北海道の栗山町でオフグリッドハウスの構築に挑んでいます。
地球の未来について言いたいこと、考えていることが、
この一棟につまっています。
たくさんのお金をかけずとも、
一般的に手に入る機器を組み合わせることで、
365日電気を買わない生活は実現できると考えています。
それも、過度な我慢を必要としない生活です。
降雪のため太陽光発電に不利な北海道で、
大企業でもない、個人の立ち上げたプロジェクトが、
オフグリッドハウスを実現できたとしたら。
「じゃあ、私もやってみよう」
と誰かのきっかけになれるんじゃないか。
オフグリッドの取り組みが草の根的に広がっていく光景。
それを夢に終わらせるつもりはありません。
1mmでも未来を良くできるよう、
北海道の田舎で具体的に動いています。
POSSI HATOYAMA主宰
古野 善昭
house
オフグリッドを追求して、
栗山に生まれた
HATOYAMA HOUSE
もともとは2007年に竣工した、13500坪という広大な土地にあるモデルハウスです。
これをオフグリッドハウスへ生まれ変わらせることにしたのです。
「POSSI HATOYAMA」というプロジェクト名を掲げ、
2022年11月に太陽光パネルとV2Hを設置することからスタート。
2023年春には地中熱ヒートポンプの導入工事に着手し、
同年10月にシステムは一通り完成。オフグリッドハウスとしての稼働を本格的に始めています。
HATOYAMA HOUSE、
毎月の発電実績
※2022年12月 ~ 2023年11月
太陽光パネル
設置しているのは発電量9.94kWのシャープ製ソーラーパネル。一般住宅としてはかなり大きめです。電力会社から365日電気を買わない生活を目指そうとするならば、雪の影響を受ける冬場を想定しなければなりません。もともと古野の自宅で利用していた6kWのパネルよりも余裕をもたせようと考えた結果、このサイズとなりました。
地中熱ヒートポンプ
家を暖める際、最大3.8kWもの電気を必要とする空気熱ヒートポンプは、発電しづらい冬に不安が残ります。そこで選んだのが地中熱ヒートポンプ。厳寒期でも消費電力は最大2.6kWに抑えられます。夏は室内の熱を地中に戻しながら、外気温より低い地温を生かして冷房として活用。ちなみに、深さ2mの地中に1200mの長さの採熱管を埋めていますが、より暖かい地域であればここまでは必要ないと考えています。
V2H
EVである日産リーフの電池を最大限活かすため、V2Hを導入しました。これによって、太陽光パネルで発電した電気を車の充電に利用可能。また逆に、太陽光パネルの発電が不十分な状況では、車に充電された電気を家で使えます。さらにリーフに乗って外出する場合も想定して、バックアップのために9kWのシャープ製蓄電池も設置しています。
EV
もともと古野が2017年からマイカーとして乗っており、2024年1月時点で走行距離は約9万キロの車体。走行に必要な電力の7割をHATOYAMA HOUSEで発電した電気で賄えています。冬、北海道の寒さによってどうしても走行距離は短くなるものの、札幌と栗山の往復100km程度の移動なら何ら問題なし。実用に耐えうる車であることを実感しています。
「オフグリッドハウスは
限られた人だけが住めるもの」
そんな固定観念を壊せる手応えを、
HATOYAMA HOUSEで得ています。
この住まいの仕組みとノウハウを
世の中に広めるべく、
これからも検証と
アップデートを進めていきます。
person
古野 善昭
一級建築士事務所エフプラン代表
一級建築士 / 大工
1969年北海道栗山生まれ。
岩見沢東高等学校から日本大学芸術学部文芸学科へ進学。
卒業後は地元栗山へUターン。
大工として建築の世界に入り、2003年エフプランを開設。
2007年には一級建築士の資格を取得。
これまで手掛けた新築建設は個人住宅や店舗など計22棟。
リノベーション、リフォームなどの施工実績も多数。
2022年にオフグリッドハウスの実現を目指したプロジェクト、
「POSSI HATOYAMA」を立ち上げ、本業と並行して活動中。
contact
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一級建築士事務所 efplan